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セントポーリアの用土・ペレポストについて(注意点など)

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ここで良く紹介するペレポストですが

・乾燥させて栽培する方
・殺菌剤を使う方(殺虫剤は可)

には不向きです。

まずペレポストに含まれる木材腐朽菌は乾燥させてしまうと繁殖しませんし
植物から逆に水分を奪ってしまうので、植物にダメージがあります。

また菌なので殺菌剤はNGです。

ベストな方法は、植え付けてからフラコンケースに入れて乾燥を防ぐことです。
ペレポストがおしぼりの湿度(触ってみてほんのり湿っている状態)を維持することです。
ですので、普通の用土で植え付けてカラカラの空中湿度で、用土もカラカラにしてしまうのは上手くいかないと思います。
ペレポストは砕いても水はけが良いです。


また木材腐朽菌は餌が窒素なので、適宜施肥をしないと、品種によっては窒素不足になります。

ペレポストはラン用に開発されたものですから、そのままでは使用が難しいです。
私は木材腐朽菌目的で使っているので、ラン栽培における毛細管現象等は無視しています(なのでペレポスト給水後、砕きます)
そのまま使ったこともありますが、ランの根とセントポーリアの根は違い、細いので萎れます(フラコンケースに密閉するなら大丈夫ですが)

木材腐朽菌はそもそも枯れた植物や木を分解する菌なので、弱って枯れそうな植物を植えると逆に枯れます。

ペレポスト100%で使用すると通常の栽培(根腐れを警戒して乾燥栽培)では失敗する確率が高いです。
ピートモスと同じ感覚で栽培できません(水はけが良いので)
因みにペレポスト100%で根腐れ経験はありません。
以前の記事に書きましたが、コチョウランをペレポスト100%で植え付けても根腐れは皆無です。
また、ペレポストで植えていたものを根にペレポストをつけたまま、ピートモス等で植え付けて(鉢増し)過湿栽培をしてみたところ
ピートモス部分は根腐れし、ペレポスト周辺の根は無傷でした。

上記経験を踏まえて、ペレポストをピートモス代わりに使うのはアリかなと感じました。
ただし砕いてですが。
固形のまま砕かず使用すると、水はけが良すぎて、パーライト(黒曜石)やバーミキュライトを混ぜてもおそらく乾燥が激しくなるのではと思います。
(その場合は保水性のあるバーミキュライトを多く使用しなければ難しいと思います)
またピートモスとペレポストは同じ作用ではないので、代用しても効果は違います。
ピートモスはフルボ酸、フミン酸などのミネラル、イオン交換作用(未調整では軟水にするので、吸着作用がある。飽和させたものが酸度調整済)栄養が豊富です。
一方でペレポストは素材が針葉樹、フミン酸やミネラル等はほぼ含まれていない可能性があり、栄養価はピートモスに軍配が上がります。
今後色々なパターンを試してみようかと思います。

ペレポストは木材腐朽菌が共生関係で病気から守ると思われますし、その匂いがどうもハダニ類が嫌がる匂いのようです(ヒノキのような香り)
私個人は農薬使用は一切致しませんので好都合です。

そういえば、個人として懐疑的に思うことは、バラやセントポーリア、植物の病気は本当にウイルスや細菌のせいなのだろうか?と実は思っています。
例えば人間の場合ですが、一晩誰もいない山奥で一晩雨に濡れたとして、風邪をひいたとします。
その風邪の原因となったのは、本当に山奥に浮遊しているウイルスや細菌なのでしょうか?という話です。
誰もいない山奥でウイルスや細菌感染を起こすとは到底思えないからです。
そう考えると、過度に感染をおそれて予防に殺菌することは無意味なことのような気がしています。
そもそも、殺菌剤は対症療法です。
病気を治すのではなく症状を抑えているだけなんですよ。
ついでに免疫も落とします。
人間も炎症にステロイドを投与すると炎症がおさまりますが、同時に免疫も落としているのです。
免疫が落ちるから症状が出ないわけです(だから気づかないうちに重症化しやすい。逆に免疫過剰では炎症が激しくなる)
私は病気を恐れて、病気になる前に予防として殺菌剤を使うよりも、病気や状態が悪くなる原因を改善(予防)する方が、病気を繰り返さないためにもやるべきことの一つではないかと思っています。

例えばpHが酸性に傾いてしまうのは、硝酸態窒素が多いということです。
これをアルカリ性の資材(珪酸塩白土やカキ殻)で中和しても、それは単純に見かけ上のPhを低下させるという対症療法的な手段で
硝酸態窒素の蓄積を防ぐわけではなく、原因を改善しなければ同じ事象が続くということです。
人間でいえば高血圧だから降圧剤で血圧を下げても高血圧の原因を改善しなければ、降圧剤をやめたら高血圧になるし
高血糖でインスリンや血糖降下剤を使っても、原因を取り除くわけではないから薬を止めればたちまち高血糖に戻ることと同じです。
硝酸態窒素が蓄積する原因としては、窒素肥料を与えすぎたり、嫌気性の土壌になっていることが原因として挙げられます。
特にピートモス等の有機質が少ないまたはない用土で薬剤使用ですと、硝酸態窒素の蓄積が顕著なのではないでしょうか。
ピートモス使用の場合と比して、無機質用土では肥料濃度も濃く(無機質用土は施肥濃度を上げないと保肥性がないため高濃度)この時点で硝酸態窒素が蓄積しますし
殺菌剤等で硝酸態窒素を分解する菌も死滅してダブルパンチです。


先日、ベテランの方のセントポーリアを見る機会がありました。
その方はあまり植え替えをせずに、消毒も数ヶ月に1回程度で放任栽培だそうです。
用土も一般的なもので、植え替えを殆どしていないことからバーミキュライトも潰れて細かくなり、鉢も大きく水分も多く、用土全体がベチャっとしていました。
また底面給水のストッキングの幅も太く、どちらかというと過湿栽培のように思えました。
しかし、肝心のセントポーリアはとてものびのびと健やかそのものでした。
セントポーリアが大好きなのだそうで、そのことが良く伝わってきました(栽培者の植物を見ると、なんとなく伝わってきませんか?)
植物には感情があると言います(バクスター博士の実験。植物同士で会話をし、意思疎通をし、仲間が死にそうな時に恐怖が伝わったりと興味深い話です)
植物は、やはり栽培者の愛情に応えてくれると強く思った出来事でした。
実は私にも経験があります。
弟が亡くなった直後、3日間ですが一切バラを見る暇がありませんでした。
たったの3日間のうちになんと、それまで葉も全くダメージがなかったバラたちが突然、ボロボロになったという事がありました。
思わずえっ、と声を出してしまったほどです。
元々、完全無農薬栽培ですから消毒を怠ったから、というわけではないのです。
ただ毎日様子は見ていました。
そういうことを知ってしまうと、枯れたというわけでもないのに、生きてる植物を破棄なんてできませんね。
雑草を抜く時も罪悪感を感じてしまい、謝ることもあります(-.-;)
野菜も食べる時、感謝したり(笑)
こうなってしまうと、少々やり過ぎですが、自然に感謝しなければと思う今日この頃です。



先日ホームセンターへ寄った時に衝動買いしてしまったHiroshige↓


¥400ほどで購入。
お安いのでつい増やさないと決めても買ってしまいます。
綺麗な淡め青系のお花(紫ではない)
オプティマラ種は色々な種類が海外で販売されていますが
ぜひ日本でも導入していただきたいものです。


今日は寒いです、13:30現在の気温2℃。
雪混じりの雨です…

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