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ロシアのセントポーリア栽培の秘密&電気代が…

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たまには植物の話題を。
海外のセントポーリア栽培を知りたくて、ネットサーフィンしていました。
日本の栽培者のものは私にとってはあまり参考になりません。
理由は、栽培用土が大きく違うからです。
日本の場合、多くは無機質用土栽培です。
要するに腐食質が殆どなくて、パーライト(今は販売のないヴィーナスライト、黒曜石パーライト、バーミキュライト、ミリオン等でほぼピートモスはないかあっても僅か)
それは、私の栽培スタイルとは大きく異なるからです。
日本の多くの栽培方法のように、無機質用土が殆どの場合、施肥などの管理も全く違います。
無機質用土では保肥性が乏しく、比較的高濃度で液肥等を与えないといけないのに対し
有機質の多い用土では、保肥性が高いので液肥は4000倍程度で与えないと肥料が濃すぎてしまいます。
1000倍ですと、すぐにセントポーリアにダメージを与えてしまいます。
2000倍ですら濃すぎるようです。
有機質用土メインの欧米ですと4000〜5000倍推奨のようです。
無機質用土では施肥濃度も濃く、良く行われる薬浴も相まって肥料や老廃物を分解する菌などがいないため、硝酸態窒素の蓄積で、鉢内環境がすぐに悪化していきますが
有機質用土ですと、施肥濃度も薄く、多少なりとも分解する菌が生息していますので
植え替えスパンが無機質用土と比して長いです(海外では半年〜1年の植え替え推奨。日本は3ヶ月〜4ヶ月?)



特に、海外でのセントポーリア用土の配合に何を使っているのか知りたかったのです。
海外の方の画像を見ると、なぜか日本で敬遠される腐食質の割合が多いですね。
ネットで検索をすると、主に英語圏(アメリカ)のものが多く
ピートモス、バーミキュライト、パーライトを1:1:1のものが多いようです。
セントポーリアの聖地?ロシア圏ではどうなのか検索しても、英語では見つかりません。
そこで、ロシア語で検索してみると、色々と見つかりました。
もちろん私はロシア語はおろかキリル文字も読めませんので、翻訳サイトでロシア語のワードを調べ
引っかかったサイトを丸ごと日本語に翻訳します。
ロシア語が全くわからないので、動画は何を言っているのか不明ですが、動画なので視覚的に色々な情報は得られます。
ロシア語はドブリーデン、ダヴァイ、フィアルキ、フィアルカ、ダー、などしか聞き取れず。
意味はおそらくドブリーデンはこんにちは、ダヴァイは早く?フィアルキ、フィアルカはセントポーリアのこと?ダーはYes?


するとロシア圏では基本的な用土は欧米と変わらずピートモス、パーライトが基本で、バーミキュライトは入れる方とそうでない方がいて
特徴的なことは乾燥したミズゴケを入れる方がいることです。
そして細かい丸い粒を入れる方もいます。
これが動画で何なのか、判別がつきませんが、一見すると細かい発泡スチロールのように見えました。
あと気になったことは、用土に殺虫剤らしき粉を混合している方が複数見られました。
ロシア語の動画なので何を言っているのか不明ですが、その方々が手にしているパッケージを見ると
アブラムシや害虫のイラストにバッテン印がついているものなので、おそらく殺虫剤なのではないかと思います。
また、いくつかのロシア語サイトでは針葉樹の下の土を掘って入れる、と書かれていました。
びっくり、これって私が使っているペレポストと理論は同じじゃないですか。
針葉樹を分解する木材腐朽菌がそこに生息しているのです。
因みに木材腐朽菌は殺虫剤には耐性がありますが、殺菌剤はNGです。
ロシアでは殺菌剤の類はどこにも書かれていませんでした。
これは欧米でも同じで、日本のように殺菌剤とか薬浴はしないようです。
アメリカは少し日本と似ていて(人間でも日本もアメリカも容易に薬を飲む文化)
殺菌剤を使う場合もあるようですが、意識の高い方は動画で薬は使いませんと言っていました。



ロシアの方も、針葉樹の堆積物で木材腐朽菌を使っていたなんて、驚きと感動でした。
因みにですが、植え付け方法に関して複数サイト、動画の説明によれば

1.あらかじめピートモスをかなり湿らせておく
2.ピートモスとパーライトなどを混合する(ピートモス、腐植は50%、残りの50%でパーライトやバーミキュライト、ミズゴケ、炭、ヤシガラ)
3.セントポーリアを植え付ける。
4.植え付けたら、水はやらない(あらかじめピートモスを湿らせておくので水やりは必要ない)
5.乾いたら水をやる。肥料は3ヶ月必要がない。
6.水やりは必ず浄水された水を使うこと(水道水厳禁。これは欧米も同じです)

ということでした。
ピートモスをあらかじめ湿らせておくので、植え付け後の水やりをしない事で発根を促進でしょう。
用土の重要性として栄養豊富なピートモス、腐植質を半分混ぜる必要性が強調されていました。
ピートモスは腐植質が豊かなので、3ヶ月は肥料が要らないそうです。

ウィック式も多いですが、スタンダードな栽培をしている方も多いようです。
ウィック式でも植え付け方法は上記の通りでした。

私も、ウイック式を試してみましたが、あまり利点を感じずに廃止方向です。
水切れをしたら危険な大きめのトレイルだけウィック式にして、あとは通常の栽培にしようと思います。
ウィック式は水やりは楽ですが、不純物が地表に浮くのが嫌いでして、老廃物が鉢外に排出しないのは困るので
やはり普通のスタンダードな栽培方法が自分には合っているかな。
また、ピートモスなど腐植質の多い用土だと常に湿っているのも好きではありません。
しかしだからといって、無機質用土メインにしようとは思いません(デメリットが多いので)
ピートモス主体であれば、水保ちが良いでしょうし、水やりも楽かなと。
ペレポスト主体だとああみえて、使った方はおわかりでしょうけれど、水はけが良く意外と早く乾燥するのです。
またどうしても木材腐朽菌が、窒素を欲しがるのでペレポスト単体の使用よりピートモス主体の方が良いかもしれません。
なのでこのようにしてみました↓




ロシア産ピートモス(酸度調整済)にペレポストを粉砕したものと、同じく木材腐朽菌の白トリュフ菌を添加し
じゅうぶんに攪拌し寝かせたもの。
ピートモスとペレポストの比は2:1、白トリュフ菌はペットボトルに入った培養された溶液。
使用したペレポストは普通のペレポスト2号ではなく、ペレポストスーパードリームという、白トリュフ菌添加のもの(ランのフラスコ出しに使う、元々粉砕して使うもの)
なので、この用土は森の香りが充満しています。
ペレポスト自体、ヒノキのような香りがしますが、こちらのペレポストスーパードリームはヒノキと少し酸味がかった木の香りがします。



それをパーライト(黒曜石パーライト)と活性炭を気持ち混ぜて、ピートモス主体腐植質用土とパーライトを50:50にしたもの↓







うちのセントポーリアもポチポチと咲いていますが…








セントポーリアも規模を縮小予定です。
ランなどとと違って屋外に置けず照明が必要ですし、たくさんあると棚でスペースを圧迫。
画像は窓際で自然光、殆どは棚にライト。



ランも咲いています↓







デンドロビウムはこれからがシーズンです。
デンドロビウム・キンギアナムは香りが苦手です…
ネペンテスも元気です。




ワーディアンケースはチランジアでギューギュー↓








節電で室温が低め(17〜20℃)なので全体的に成長が鈍いです。
電気代が高くネットでも話題になっていますが、うちも先月、今月も4万円超えています((((;゚Д゚)))))))
因みに去年の2月請求は¥26000、今年は去年よりも使わず節電しても2月¥41000。
おかげで葉挿しも成長せずせっかく芽が出てきたと思ったら、親の葉が力尽きて子株ともども枯れてしまったり
苗が取れても成長が鈍くなかなか大きくなりません。
暖地といえど、2月は最低気温は殆どマイナスです。
なので夜間エアコンの電気代がすごくなってしまいます。
オール電化住宅なので、ガス代はかかりませんが、それにしても高いです。
もしエコキュートが壊れたら、次はガス(都市ガス)を引きたいと思います。
先々月も突然エコキュートが壊れて修理…
エコキュート自体お安くなったとはいえ最低でも50〜60万しますから
それならガスを引き込んで給湯やレンジ台もガスにした方が良い気がします。
エコキュートは370リットルのタンクですが、真冬の電気代がすごいですし
お湯が足りなくなることもしばしばで、その点ガスの方が良いです。
また調理も、IHは電磁波も困りますしガスより火力がないうえに、鍋やフライパンを離すことができずストレスです。
あと自動音声で機械が喋るのも正直言ってうるさいです。
ただ近所の方の家はプロパンガスが多いので、都市ガスの管が来ていない可能性もあります。
私が成人するまで同じ地区に住んでいましたが、都市ガスでしたのでどういうことなのかなとは思いますが。
同じくうちは県の下水道ですが、プロパンガスを使っている裏の家々は浄化槽のようです。



先月市内のアメダス。
家の構造は当然暖地仕様です…
湿度も10%台〜30%台で乾燥もキツイので植物には過酷な環境です。





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