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セントポーリア phの話の補足や根の話

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セントポーリア 少しづつ開花とphの話 - Let's growing!

VaTMisrikaセントポーリアはほんの一部ですが開花が始まっています。自然光コーナー。ある程度蕾がついてきたら移動。開花サイズの株は殆どに蕾ついてますので、これからど...

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上記記事を書いたあと色々と考えてしまい、補足を書こうと思います。


> セントポーリアは土壌をアルカリ性にするという記述を見かけますが本当でしょうか?
例えば自生地のセントポーリアはアルカリ性の石灰質の崖に〜というけれど、私がつぶさに画像を検討した結果では原種のセントポーリア(ウサンバラ山地東側)は、石灰質の岩に直接着生しているわけではなく、崖に着生しているコケに着生しているように思えるのですがね。
直接崖に着生しているように見えるセントポーリアもよく見れば着生していたであろうコケが枯れた痕が見受けられます。
その証拠にコケに着生していたであろう部分の根はコケが枯れたことにより干からび、周囲の葉が水不足のようにだらんとしていました(セントポーリアは乾燥に耐えるというだけで本当は新鮮な水が好きなんでしょう)
ということはコケが含んだ雨水からセントポーリアに水分が供給されている可能性が高く(もしくは石灰岩の表層を伝い流れる水)雨水は酸性〜弱酸性であり、コケが着生している石灰岩がアルカリ性だということは実のところあまり関係がないのかもしれませんね、というのが私の考察です。

というわけで日本ではセントポーリアはアルカリ性土壌だと言われているようですが、弱酸性土壌でよく育つ事実と矛盾しませんか。



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この文章を書いたあと実はまた色々考えてしまいまして。

というのも実はセントポーリアはミネラル分がない硬度の低い例えば純水に近い水を与えると具合が悪くなるんですよ。
つまり雨水のような硬度の低い水ですね。
なので、
> コケが着生している石灰岩がアルカリ性だということは実のところあまり関係がないのかもしれませんね、というのが私の考察ですというのは語弊があるかもしれないと考えたわけです。
雨水が石灰岩で濾過されてミネラル分が供給されて純水に近い雨水が弱酸性、低中硬度の水質に補正され着生している苔を通してセントポーリアに供給されている可能性が高いのかもしれませんね。
因みに雨水のPhは5.7程度のようです。

ただ一つ言えることはセントポーリアはやはり弱酸性用土で順調に育ちますし、アルカリに傾いた用土では様々な弊害が出るということは確かです。
アルカリ性に用土が傾くと、特定のミネラル等が吸収されにくくなります。
というわけでセントポーリアの用土はph6前後の弱酸性にし、与える水はある程度の硬度のある水が良いのではないかと思います。
ある程度の硬度という表現は抽象的ですけれども、日本の一般的な水道水の硬度で大丈夫だと思います(ドイツ硬度でいうGH3以上。昔、水道水の硬度を測ったらGH7でした)
軟水の地域の方は多少工夫が必要かと思いますが、それでも用土自体をアルカリ性に傾けるのはリスクがあるように思います。
当地がもし軟水であれば牡蠣殻等はアルカリ分の溶解速度が不明ですので、それらを使わず熱帯魚用の活性炭を少量混ぜるかな。
活性炭はバクテリアの住処にもなりますし、濾過効果もあってなかなか良さげです。
因みに以前も書きましたが、ミリオンはアルカリ性ではなくph6の弱酸性です。

因みに当地の水道はおそらく日本有数の硬水地帯でして、それこそヨーロッパは例えばスウェーデンよりも硬度が高いのです。
千葉県は水道水の硬度が高いのですが、その中でも一部地域は日本トップクラスの硬度なのです。
当地は千葉県水道局管轄なのですが、なぜか当地を含むごく一部の地域のみ、遠い南にある他の水道企業団から送水されてきています。
取水源は千葉県南部の山の中です。
その水道企業団のある地域は日本一、硬水のようです。
セントポーリアに使用する水は、浄水器を通していますので中性〜弱酸性の水です(季節によって変化あり)
今PFOS・PFOAが問題となっていますが、PFOS・PFOAについては現在検出されておりませんので安心して水道水をお使いください、とのことで一先ず安心?でしょうか。





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10年以上前の古い記事ですがなぜかいまだにアクセス数の多い記事です。
実はこの記事に書いてあることは、セントポーリアにも同じことが言えるんですよ。
パーライトなどを多く混ぜれば混ぜるほど、根が育ちません。
上記記事にはプロである様々なバラ生産業者の用土の根と、当方の用土の根の比較があります。
有機質用土がやはり1番根が育ちます。
根が貫通しない乾きの早いジャリジャリ用土つまりパーライト(黒曜石)の比率が増えれば増えるほど良い根が張らなくなります。





ちょっと今日撮影したのですが。。。




こちらは、お店で売っているオプティマラ種の植えられていた3.5号スリット鉢を使ったセントポーリアの根です。
因みに鉢増しして2ヶ月も経っていません、3.5号でもキツいです。
みなさんはこの根を見て何を感じましたか?








上の画像と別のものですが、こちらはいかがですか?↓

因みにこのセントポーリアです↓

Humako Inches。





それではこちらは?(Sunkissed Rose)↓






実は1番下の画像のような根が個人的には理想です。
上の2枚は状態が良くないです。
厳密には水不足気味の根です。
上2枚の用土はピートモス以外の資材が多く、1番下の用土は資材が少ないことに気づきましたか?
ピートモスに資材を投入すればするほど乾きが早く、知らず知らずのうちに根が痛んでしまいます。
2枚の画像はまだダメージが少ないので大丈夫ですがよく見ると産毛が少ないですよね。
特にパーライト(黒曜石)を多く混ぜると予想外に乾燥して根にダメージが出てしまうようです。
その点ロシアの方が使っているフォームボールは多孔質ではないためこのような弊害が出にくいです。
パーライト(黒曜石)が余りまくっていたので混ぜてみたらやはりの結果でした。
根を見れば、その方の水やり管理が推測できますね?

やはり資材の投入は、ほどほどが良い気がします。
特にウィック栽培ですとジャリジャリ用土で乾燥が早くなると、鉢内の肥料濃度がセントポーリアの代謝に追いつかず、結果的に肥料が蓄積して悪影響がありそうです。
根が用土を掴めない。
ピートモスと黒曜石パーライトは相性が悪いかもです(乾燥しすぎ)
カラカラになって水を吸わなくなってというパターンもありそうです。
ピートモスにパーライトを投入するなら少なめが良いかもです。
資材を多く混ぜないと根腐れの心配をする方が多いようですが、むしろ根が乾燥しすぎて根腐れパターンだったり?
水やりは鉢を持ってある程度軽くならなければ水やりはしないというルールを守れば早々に根腐れはしないと思うのですがね。
用土が黒く濡れて鉢も重くベチャベチャなのに機械的に数日に1回の水やり、これはセントポーリア栽培以前の問題ですが。





モーガンズチャツネポップコーン

100輪以上の開花。。。
花持ち抜群です。








RS Ofelia sp


直径33cm、3.5号鉢。
この品種は成長が少しスローです。







RS Ofelia(未開花)

spではない葉をいただき挿してできた苗です。
しかし撮影中に葉を2枚折ってしまいました(苦笑)
そこそこ大きくなってきたのに残念(18cm)
予備苗はまだありますが。。。
このサイズではこの品種は咲きませんね。
この品種は葉の数が少なめなので、気をつけないとです。








悲劇を乗り越えたサイケデリックムーン

棚の奥にあったので気づかず(存在すらも)水切れダラーンで根が痛み再生中に開花。








ユカコは咲きすぎなので休ませます

ユカコって個体によって微妙にバリエーションがあるみたいですね。
葉の形や色も微妙に違います。








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