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たまには猫の話

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ここのところ、ワクチンの記事しか書いていなかったので、久しぶりに猫たちの話題を。


まず、高齢のマウについて。
もうすぐ17歳のアメリカンショートヘア♂です。
この子は、ブリーダーが5ヶ月の時に放棄した猫なんです(ですので無償譲渡)
しかし我が家に来てから様子がおかしく、1ヶ月満たないうちに瀕死になりました。
尿路結石(ストルバイト)で尿管がつまり、腎不全一歩手前に。
これは結構大掛かりな手術で一命をとりとめました。
その後も頑固な便秘、血尿。
11歳の時は原因不明ながらもまたもや瀕死に。
あれよあれよという間に痩せて、5kg→3kgにまで痩せました。
血中カリウムが7.6と安楽死レベルに。
いつ死んでもおかしくないと言われ入院しましたが
点滴のみの処置で様子を見るものだったため、入院させても意味がないと思い
無理矢理、退院させました。
デリケートで、家以外では絶対に餌を食べません。
入院していても餌を全く食べず脱水防止の点滴だけでしたので
覚悟のうえ、家に連れて帰りました。
試行錯誤でなんとか奇跡的に回復し、体重も元に戻りました。


そして去年秋から異様に悪臭がするようになり、餌を殆ど食べなくなってしまいました。
また、定期的に吐いていました。
好きな餌にも見向きもせず、4日もほぼ絶食。
猫の場合は、絶食は膵炎がこわいです。
なぜ悪臭がするのか、嫌がるのを無理矢理、口をこじあけました。
すると、歯茎が腫れ、歯肉炎のようになっており、口内炎も…
悪臭の原因はこれのようでした。


そこでネットで調べたところ、こういった症状だと歯を抜く、ステロイド(免疫抑制)抗生剤等の対症療法しかないようでした。
私はこの対症療法では根治不能と思い色々考えていくつかのサプリメントを使用しました。
対症療法とは、症状を薬等で抑えるだけであって根本的な治療ではありません。
人間の場合も同じで、どうやら薬を飲めば病気が治ると勘違いをしている方が多いようです。
薬では治りません、症状を抑える(対症療法)だけです。
根本的な解決をせず薬を飲んでも症状を抑えるうちは良いですが
そのうち副作用も出てきます(副作用も作用のうちです)


まず便秘ということは間違いなくマグネシウムの欠乏であることがわかります。
かつてストルバイト結石を患っていましたが、このストルバイト結石というのはマグネシウムが原因だと言われています。
だからマグネシウムを避ける必要があると言われています。
猫のドライフードはカルシウムに対してマグネシウムの添加はわずか。
しかし考えてみると、果たして本当にストルバイトはマグネシウムの摂取が原因なのでしょうか?
尿にマグネシウムが多く排出される状態というのは、マグネシウム摂取が原因なのでしょうか?
私はむしろ逆なのではないかと思うのです。
マグネシウムが不足しているから骨からマグネシウムが血中、尿中に溶け出していると考えました。
相対的にカルシウム過多、マグネシウムパラドックス?
人間の場合も過去記事に書きましたが、マグネシウム不足は様々な疾患の原因となります。
また、実はマグネシウム不足では歯肉炎や口内炎が起こるのです。




塩化マグネシウムリキッド
マグネシウムは経皮吸収が1番吸収率が高いので
シャンプーの際に塩化マグネシウムのお湯を使うとか
地肌に希釈した塩化マグネシウムを刷り込むと即効性があるでしょう。




次に炎症を抑えるもので猫にOKなラクトフェリン、有機ゲルマニウム、SODを与えます(αリポ酸は猫には絶対禁止。最悪死にます)
そして、非加熱はちみつもサプリメントも全てウェットフードに混ぜてみました。
大好きなウェットフードも食べないので、最初は無理矢理はちみつを口や鼻につけてなめさせました。
すると自分からウェットフード、カリカリを食べるようになったのです。
そしてなんと、1週間で治ってしまいました。
便秘や吐くこともなくなったのです。
体重も5kgに戻りました。
そしてかなりの食欲です。


マグネシウムは1回の給餌につき人間用の塩化マグネシウムリキッド0.1ml(10mg)なので多くはないでしょう。
高齢ということも考慮し、腎機能の低下(2年前クレアチニン2.1)もあると思いますので、控えめの投与です。
猫は1日にマグネシウムを100mgは必要だそうです。
しかしペットフードに添加されているマグネシウムですが、これは何の形態のマグネシウムなのでしょうか、知りたいです。
というのも、人間のサプリメントのように、酸化マグネシウムであれば吸収率は非常に低く人間の場合ですと4%しか吸収されません。
もしそうであれば絶対的にマグネシウム不足どころか枯渇状態です。
塩化マグネシウムは1番吸収率が高く、使用した塩化マグネシウムは低ナトリウムのものです。
とはいえ、猫にとってもナトリウムは必要ですね。
人間でも現代医学のナトリウムを控えることはかえって病気の増加につながるでしょう。
ナトリウムを摂取し血圧が上がった、だからナトリウムは控えるようになどという人間の医師がいますが
マグネシウム不足状態を考慮せずに主張しているのをみると、少々呆れてしまいます(または権威ある機関のエビデンス絶対信者なのでしょう)



はちみつはフルクトースが炎症を抑えるそうです。
猫に糖質なんて大丈夫?
糖尿病の猫は徹底的に糖質を摂らせない、という獣医もいますね。
これも正直いって、対症療法ですね。
高血糖という病態の原因が、果たしてインスリンだけの問題なのでしょうか?と私は思います。
つまり、膵臓のみの問題ではなく、慢性炎症あるいはなんらかの理由で糖質を取り込めない、代謝できないという可能性を考慮していないと思うのです。
高血糖という結果だけを見て、糖を徹底的に控える排除することが果たして良いことなのかということです。
膵臓だけの問題ではなく、必要な糖を取り込めない=高血糖なのかもしれませんし。
その場合に徹底的に糖を排除したら、身体に糖が足りなくなるのではないでしょうか。


実はマウですが、11歳の時に瀕死になりましたが、この時、原因不明ながら高血糖状態だったのです。
空腹時血糖値300くらいありました。
その後、正常値になっていました(15歳の時の検査結果)
ではどうして、高血糖になったのでしょうか?
考えられることとして、なんらかの炎症で糖の代謝がうまくいかなかったことと(つまり炎症により糖を取り込めないから血中にあふれる)
あとはマグネシウム不足です。
膵臓からのインスリン不足というより、なんらかの炎症でインスリン分泌が阻害された、または細胞内に吸収できないという可能性です。
これを即、インスリンが分泌されないからと膵臓のみの問題にして糖尿病薬を飲んだり、徹底的な糖質制限、血糖値だけに注視していたら視野狭窄に陥ると思います。
せっせと病院へ通っても治ることはないでしょう(人間の場合もインスリンや投薬のみでは治らない病気ですよね)
それって、アプローチが間違っているからかもしれませんね。


猫は糖質なんて本来は摂取していないはず、そうだ、糖が悪いんだ…
果たして本当でしょうか?
猫は本来、小動物を食べていたのですから、間接的に少量の糖質も摂取していたのではないでしょうか?
それに、人間も糖質制限をしていると、なんと、タンパク質を摂取しただけで血糖値が上がるんですよね。
当然、インスリンも分泌されます。
人間と同じでタンパク質から肝臓で糖新生してブドウ糖にして取り込むわけですから
猫の身体も糖代謝であると言っても過言ではないと思いますね。
その糖を療養食だとか糖質制限、薬で見たかけ上の血糖値を下げたところで
細胞に糖が取り込まれなければ、どんどん高血糖や糖尿病になる原因の病態が進行して
良かれと思って動物病院へ通ったのに、結果的に猫も苦しんで…というパターン。
飼い主は猫に治ってもらいたくて通うけれど、実はその治療というのは根本的解決にならず対症療法で
我々が思う治す、という医療ではないということなのかもしれません(人間も)
治っちゃったら、薬が売れませんしね…
でも獣医もそんなことに考えが及ばず(人間の医師もですが)
獣医学部や医学部で学んだ知識で真面目に治療されている方が殆どだと思います。
気づいちゃった医師は、公表すればトンデモとバカにされてしまいます。
しかし、病院も営利企業だということを忘れずに…


そうそう、キャットフードでお馴染みの、魚なんて野生において猫は本来は食べないはず。
海の魚が原材料の餌を与えて大丈夫なのでしょうか、私は疑問に思いますけれど。
なので私は魚由来の餌は基本的に与えていません。
またキャットフードも添加物てんこ盛りです。
日本は水道水に含まれる塩素濃度も世界一ですが、猫には危険だと思います。
猫は解毒能力が低いので、毒物が蓄積すれば代謝障害や発病をしやすいのではないでしょうか。
解毒にもマグネシウムが必須です。


因みに、猫に重要なタウリンは血糖値やコレステロールを下げますが、多量では横紋筋融解症を招く場合もありますし
ウェットフードに混ぜても猫は食道に粉が付着すると、容易に食道炎を起こすので過剰な粉サプリの投与は禁物です。






毛艶もよし





エミルについて。
ノルウェージャン・フォレスト・キャット♂(1歳10か月)
この子はペットショップで危険な状態なのを長男の願いでレスキュー?しました。
過去記事に書いていますが、生後2カ月でたったの300gしかありませんでした。
ただ、生後2カ月というのは虚偽だと思っています。
顔つきも生後2カ月にしては幼い。
他の生後2カ月の子猫を目の前で複数匹を見てきましたが、もっとしっかりしていました。
また去年の夏の終わりに、自宅敷地に放棄された、目も開かない、臍の緒がついたままの子猫2匹をレスキューして育てました。
一匹は低体温で動かず瀕死でしたが、なんとか育てあげました。
里親になりたいという申し出があり、近所に住む次男の友人宅に2匹とも譲渡済です。
その子猫たちの生後1カ月の体重は330g前後でしたので、エミルはその子猫たちより軽かったわけです。



レスキューした際には、臍の緒のついていた子猫たち(生後1カ月程度。レスキュー時はおそらく生後3日程度)







とても2カ月には見えません。
おそらくブリーダーが生年月日を偽って出荷したのだと思います。
体毛でわかりませんが、顔の大きさと体の大きさがアンバランスで痩せすぎです。
実際に、背骨は浮き出て鎖骨なども浮き出てガリガリでした。
出荷〜4日間は絶食だったそうです(ショップで3日間絶食)
それなのにペットショップでは、1日2食でこの子は一口しか食べず
下痢が酷く、目やに等、健康状態が悪く、こんなに小さい身体にもかかわらず下痢止め薬を毎日投与されていました。
獣医も驚きの健康不良状態。
原因もわからないのに、小さい身体に安易に薬を使うことが信じられません(薬物の代謝能力も低いはず)
動物の世界もですが、植物も人間も日本では安易に薬を使いたがりますね。
抵抗もないようです、副作用のない薬は皆無と言っても過言ではないのに。
体調の悪い小さな身体にワクチンまで…(ワクチンの効果に疑問をもち、必要ないと思っているのでかわいそうです)
その頃、猫がどんどん売れていっていたようですが、1週間経ってもこの子を誰も買わなかった。
そのまま売れ残っていたら早晩、バックヤード行きか死んでいた可能性があります。


詳しくは過去記事に書いていますが、酷い下痢で動物病院でも驚かれたくらい小さく
診察中も下痢を漏らしてしまうほど酷い下痢でした。
飢餓状態で肝機能なども異常、こんなに小さくガリガリで脂肪肝。
下痢、軟便は生後10か月頃まで続き、その後、普通便も増えましたが
最近になり冬に入ってから軟便復活(下痢ではない)
そこでマウと同じようにサプリメントを与えてみたら、軟便はピタッと止まりました。
ただし3日間の効力しかないようです。
次にサプリを1種類づつ抜いてどうなるのか観察。
すると有機ゲルマニウムを与えないと元に戻ることがわかりました。
つまり有機ゲルマニウムが軟便を止めていたようです。




こちらのアサイゲルマニウムを使っています。
私も去年、暫く飲んでみました。






軟便ぎみでも塩化マグネシウム投与。
マグネシウムは下痢を誘発しますが、実は不足しても下痢になります。
また、下痢はマグネシウムを排出してしまうため、マグネシウムが不足しがちです。
1年前まで数回行った血液検査の結果、血中カルシウムが基準値上限付近なので
おそらくマグネシウム不足でしょう(併せてカリウムも低めであれば可能性は非常に高い)
キャットフードにはマグネシウムが少なくカルシウムが多いうえに
ご丁寧にもビタミンDまで添加されています。
ビタミンDを活性化するためには、マグネシウムが必要。
マグネシウム不足の状態だと、骨、次に細胞から足りないマグネシウムを出して
ビタミンDを活性化→マグネシウム枯渇になるでしょう。
そして、マグネシウムが不足した場合、カルシウム過多に拍車をかけます。
カルシウム過多は、様々な心疾患、循環器疾患、骨疾患、炎症を引き起こします。
ストレスでもマグネシウムは排出、数百もの代謝にもマグネシウムが必須。
解毒にもマグネシウムが必須なので、猫はいかにマグネシウム不足に晒されているかおわかりでしょう。
人間もですけれど。


そんなに効くなら、保険薬になっているはず!と考える方。
薬は特許で製薬会社が儲けるものです。
それを既存のミネラルなど、特許も取得できないし儲からないものを
保険薬として申請する製薬会社なんてありませんよ。


因みに色々なサプリを良い、という評判で飛びつき使うのは危険だと思います。
作用機序(どうして効くのか?)や相互作用(複数のサプリメントや薬との併用)
薬物代謝酵素(CYP)などを知らないで、ネットでこれが効くと紹介されていたサプリメントを
いくつか併用するのは危険なこともあります。
ペットの健康を守るには、飼い主が勉強しないと様々な毒牙から守ることができないのです。



昨日のエミル。
気持ちよさそうに寝ています。
このマットレスは3年弱の使用ですが、寝心地が良いです(東京スプリングのアワーグラス マエストロ)
その前に使っていたシーリー(cocoon)は沈みすぎて全身痛になってしまう。





マウと。300gが今では5.8〜5.9kgです。






左はキャス(6.5kg)
















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